出産日記~ラミナリアは入れる時は地味に、出すときは出産時くらい痛い~

さて、いよいよ誘発分娩のための入院の日がやってきました。朝からvlogを撮影し、夫とともに病院に向かいました。

入院の荷物も沢山ある中、荷物は全部夫が持ってくれていました。あまりに多いので、少し自分で持つといったのですが、「これから痛い思いをしながら頑張ってくれるのに、僕は他にやれることがないからこれくらいやらせてくれ」と言ってくれました。嬉しかったです。さて、そんな気持ちで病院に向かい、初日がどのような感じだったかをご紹介します。

入院の手続き

まずは、病院の入院手続きから始めます。病院には9時に行きました。入院手続きが9時からとのことで、それにあわせて行ったところ、沢山の人が待っていました。

そして、まずは抗原検査をするので、順番でお呼びしますと言われ、待つことになりました。10人程度くらいずつ呼ばれて、2階へと案内されていました。

20分程度待ってやっと呼ばれ、2階の別室に数人が連れて行かれ、抗原検査を実施しました。インフルエンザと同じように鼻に突っ込んで検査するものです。痛い…。けれど、一瞬なので我慢できます。

またさらに別室に通され、結果がでるまで待つように言われます。椅子が等間隔で同じ方向に向いて並べられており、そこに順番に座るように指示されました。お手洗いは行ってもいいけど、基本はこの部屋で待機してくださいとのことでした。20分程度そこで待機となりました。何も持って行ってなかったので、とても暇でした。待機時間あるなら暇つぶしを持ってくればよかったと後悔していました。

20分ほど待っていたら、結果が言い渡され、私と一緒に検査した人は全員陰性でした。これで無事に入院ができます。

1階に戻るとすぐに呼ばれ、入院の手続きが開始されました。私の病院は、出産時は必ず個室という方針を取っていることを事前に知らされており、個室代金がかかります。1日2万円。結構しますが、個室は私的にはとてもありがたいので、よかったなと思いました。シャワー付きの部屋とシャワーがない部屋があるそうですが、私はシャワーがない部屋を割り当てられました。内心はシャワー付きの部屋の方がいいなーとは思っていたのですが、こればっかりは運みたいです。

手続きが終わり、いよいよ病棟に移動となります。夫は入院する産科のナースステーションまでだと聞いていたので、もうすぐお別れかとドキドキしながら向かいました。

産科の入り口はロックされており、インターホンで連絡すると迎えにきてもらえるようになっていました。インターホンで連絡し、迎えに来てもらったら、まずは、熱を測り、身長と体重も測りました。夫も熱を測っていました。ここでいよいよお別れかと思ったのですが、そのまま若い看護師さんが「案内しますね」と二人ともを連れて案内をしてくれました。

最初の案内で以下を案内されました。

  • LDR室
    • 陣痛から出産までを行う部屋とのこと。奥まっており、音が遮断されるように感じた。全部で3部屋あった。
  • デイルーム
    • 基本個室なので、普段は使わないと思うが、陣痛や分娩時にLDR室から旦那さんにちょっと出ていってもらう時などに利用するとのこと。自動販売機があり。
  • 新生児室
    • 赤ちゃんを預かっているときはここで預かるとのこと。このときはカーテンされてて中は見えなかった
  • 授乳室
    • 出産後に授乳室の使い方はレクチャーされるとのこと。このときは場所だけ覚えておいてくださいとのことだった
  • シャワー室
    • お部屋にシャワーがない場合はこのシャワー室を利用するとのこと。ナースステーションで予約表があるのでそこで予約して利用するとのこと。シャワー室は2つあった。ドライヤーも2台あり、ナースステーションでレンタル可能とのこと。
  • 個室
    • 個室は思ったより広く、ベッド、洗面台、荷物置き、ソファ、棚、トイレがあった。

案内は、夫もずっと一緒に見て回ることができました。夫も安心したようでした。

自分の部屋に入り、荷物を出す間も夫が一緒にいました。案内をしてくれた看護師さんに、夫はいつまでいてもいいのか聞いたところ、荷物整理をしたら今日は帰ってくださいと言われました。ただ、明日の誘発分娩を開始するときにはまた来てもらえますとのことで、思ったより長い時間一緒に立ち会ってもらえるのかなと期待しました。

まずはNST

着替えておいてとの指示をもらったので、入院着に着替えて、着ていた服は夫に持って帰ってもらうことにしました。

部屋の中の荷物整理をしていると、看護師さんがやってきて、「NSTやりますね」と言われ、ベッドで横になり、お腹に器具をつけました。この心音を聞くのもあとわずか。入院もし、少し気持ちが浮足立っていました。赤ちゃんは相変わらず元気そうで、安心できました。

今日は、この後、ラミナリアの処置があるので、その前にできればシャワーを浴びておいたほうがいいと思うので、可能なら先にシャワーを予約してくださいと言われ、ナースステーションの予約表で13時ー14時でシャワー室の予約を入れました。

入院中の血糖値測定とインスリン注射

入院中も出産までは血糖値測定とインスリン注射が必要になります。

持っているインスリン等は全部持ってくるように言われていたので、持参したのですが、全部渡してくださいと言われたので、持ってきたものを全部預けました。インスリン注射は持ってきたものをそのまま利用するそうですが、血糖値測定については、病棟が持っている測定器を使うので、持っていったチップ等は使わないと言われました。なんでなのでしょう??と思ったのですが、そのまま持っていった測定器なども預かりますとのことだったので、そのまま渡しました。

血糖値測定のタイミングは、1日7回ありました。朝昼夜の食前と食後2時間後、ねる前の7回です。血糖値測定開始した当初も7回測定していたので、特に問題なく、「わかりました」と受け入れました。

お部屋で着替えて荷物生理をしていたら、もう12時をなりそうになっていました。看護師さんがお昼を運んできれくれました。

血糖値測定をしてくださいと言われ、測定しました。このときは「79」と低めでした。食事の前のインスリンの量を確認してきますとのことで、看護師さんが一旦出ていきました。

インスリン量が決まったとのことで、看護師さんが戻ってきました。ひとまず今まで通りに打ってくださいとのことだったので、15単位を打つことにしました。看護師さんが必ず2人以上がチェックしないと打ってはいけないそうで、単位をあわせたら、チェックをしてもらいに出ていき、チェックしてもらって戻ってきました。面倒だなとは思ったのですが、間違いがあってはいけないので、こういうルールなのだろうと思いました。

ちなみに、2時間後の血糖値の値により、追加うちの単位はスケールが変わるそうです。120~129は1単位、130~139は2単位という風に、変更していくとのことでした。

インスリンは、自分で打つので、受け取り打とうとしたのですが、ふと、入院着がワンピースだということに気づきます。お腹にうつので、めくったら、普通に下着が見えますよね…。と思ったのですが、隠れる場所もなく、しょうがないので、看護師さんと夫の眼の前でめくって打ちました。ふたりとも何も言いませんでした。私は、「えー…?」と思っていました。ちなみに、後で夫に聞いてみたら、「しょうがないなと思っていた。でも腕とかに打てばいいのではとも思っていた」とのことでした。あの場では何も言えないのもしょうがないですね。

そして、私は昼食にありつきました。今日のお昼は、天ぷらそばでした。天ぷらそばに、海老天とさつまいも天、ツナサラダ、オレンジとお茶がありました。そばはG1値は低めですが、しっかり炭水化物です。こんなに沢山食べたら、血糖値超えるなぁと自分の糖質制限ぎみのご飯よりもかなり多い量のそばを食べました。天ぷらも衣が小麦粉を使っているので結構糖質が高いです。でも、出されたものなので、普通に美味しくいただきました。

この病院は、食事の量がとても多く、おかずも多く、そして味も結構しっかりしており、すごく美味しかったです。前に別の病院で入院したときは、いかにも病院食という感じで、おかずも少なくて、お米がもりっもりだったのですが、ここはお米もしっかりありますが、おかずも量も数も多くて、病院とは思えない豪華さを感じました。この日だけでなく、入院中ずっと思っていたので、本当にこの病院でよかったと思ってしまいました。

突然始まるラミナリアの処置

お昼を食べ終わったあと、13時からシャワーを予約していたので、シャワーに行く準備をしていました。夫もこのタイミングで帰るとのことでした。

13:15 いよいよシャワーに行こうとしていたら、別の看護師さんに「先生が処置したいと言っているので、先に処置させて」とやってきました。わかりましたと答え、処置室に向かうことにしました。正直、「もう始まるのか…」ととても怖い気持ちになっていました。もう少しホッとしている時間があると思っていたので、急に始まることに少し緊張していました。

夫と共に部屋を出て、夫を見送って私は処置室にそのまま入りました。

処置室に入ると、下着を脱いで座るように促されました。処置室では、カーテンがあるので、処置する先生の顔は見えません。ドキドキしながら椅子に座り、椅子が動き、いよいよ処置の開始です。

先生に「入れますね~」と言われ、処置が始まりました。何かつまみ?のようなものでどうやら周りの皮膚を引っ張られ、そこにラミナリアを入れていっているようでした。何か入ってきた感覚もあり、痛たという感じから始まりました。最初の5本くらいまでは、これならなんとか我慢できると思っていました。

全部で何本入れるかわからなかったので、10本くらいかなと思い、なんとか自分を奮い立たせていました。10本目が入った時には、結構痛くて、フゥーフウー言っていました。しかし、まだ続いたのです。なんと19本も入れました。正直、15本を越えたあたりからは、完全に激痛でした。痛すぎてフゥーフゥーしながらも、涙がどんどん溢れていました。無理やり詰め込んでくるので、内臓を押されているような感覚もあり、つままれているところもとても痛いし、痛みで涙が止まらなくなってしまいました。こんなことくらいで泣くなんて、なんて情けないと思ってしまい、その情けなさも余計に涙が止まらない原因だったように思います。

処置が終わり、下着を履いている間にも痛みと情けなさで涙が止まらず、嗚咽まで出てしまいました。泣いている私を見て、看護師さんが慰めてくれました。こんな年なのに、情けないですと思いながら、励まされました。それでも泣きながら、「シャワーは浴びていいのでしょうか」と確認し、「確認してまたお知らせに行きますね」と部屋に戻ることにしました。部屋に戻るときも痛くて、歩き方が変になっていました。

鈍痛が続き、定期的な痛みも来るように

13:50 NSTをとるとのことで、そのままベッドで横になり、器具を装着してもらっていました。まだ痛みなどから涙がポロポロでていました。気づかれないようにしていたのですが、たぶん、気づかれていたと思います。

そのあとすぐに、点滴用の管をつけに技師さんがやってきました。とても素早く左腕に管の針を刺してくれました。輸血の可能性もあるので、かなり太めの針が刺さりましたが、上手に刺してくれたからか、下腹部の痛みが強いからか、痛いとはあまり思いませんでした。

痛みは、入れた直後に比べたら慣れてきてもうしばらくしたら涙は止まりました。しかし、重い時の生理痛のような痛みのままずーっと痛いのが続いていました。

そのうち、鈍痛がずっと続く中でもぎゅーっととても痛むときがくるようになってきました。今思うと、これは前駆陣痛だったのかもしれません。強い痛みのときは、とても痛くて何もできなくなるほどでした。

15:00 シャワーを浴びていいことになったので、NSTも終わり、浴びることにしました。シャワーは1時間枠なので、その1時間で入れるそうです。正直、お腹が痛くて、動くと辛かったので、行きたくはなかったのですが、出産前に入りたかったので、なんとか頑張って行くことにしました。

出血もありましたが、看護師さんに話すと、ラミナリアの影響だと思うとのことで、特に問題がないようでした。

強い痛みは10分~15分に1回程度やってくるようでしたが、動くともっと短い感覚でやってきました。シャワー中にも来るので、シャワーを浴びながら、「痛い…痛い…」と言いながら耐えていました。とにかく早く終わらせようと必死にやりました。

そして、お腹だけでなく、左手の点滴用のルートもテープが剥がれて動いて痛くなってしまいました。危ないので、あまり左手を動かさずに洗わないといけなくなり、難易度がさらにあがりました。

なんとか、髪を乾かすところまで完了し、ナースステーションにドライヤーを返却するついでに、腕のテープが剥がれたことを伝え、直してもらいました。

お腹の痛みには、波があり、強く痛むときは唸るようになっていました。看護師さんに状況を説明すると、まだ陣痛ではないとのことでしたが、このまま陣痛につながるといいねと言われました。

ラミナリアの入れ替え

夜になり、もう一度診察があると言われました。どうやら、ラミナリアを入れ替える必要があるとのことでした。

診察台にあがり、まずは今入っているラミナリアを抜くのですが、これがもう、本当に痛かったです。思いっきり引っ張られているのですが、膨らんだラミナリアがかなりひっかかっていて、なかなか出ず、スポンと抜けて取れるのですが、本当に痛かったです。出産の予行演習かと思うくらいに痛かったです。また泣きました。痛すぎて、声を我慢できず、すごい声を出してしまいました。

そして、もう一度ラミナリアを入れていきます。また入れるのか…と思っていました。また19本くらいと思って頑張って耐えていたのですが、なんと、30本くらい入れました。途中で何本かわからなくなってしまったのですが、30くらい入れていました。また、引っ張られるし、とても痛かったです。しかし、抜く方が痛かったので、入れるのはなんとか頑張って耐えることができました。

ラミナリアは抜くのが痛いとわかったので、今入れているのをまた抜く時にものすごい痛みになるんだととても不安にもなりました。

この後、また部屋に戻ってトイレに行くと、血のような水のようなものが出ていました。水っぽかったので、ちょっと気になっていました。ですが、次に看護師さんが来た時に話せばいいかなと思って、特にこの場ではそのままにしていました。

水のようなものが出た

強い痛みが来る間隔はどんどん短くなり、21時頃には、10分間隔でくるようになっていました。夫とパソコンでつなぎ、ずっと会話していたのですが、23時ころに夫が寝落ちしたので、私も寝ることにしました。

ところが、8分間隔で強い痛みがくるので、寝たくても全然寝れません。痛みが引いているときですら、鈍痛みたいなのがずっとあります。しかし、強い痛みに比べるとずっと楽なので、この鈍痛の間に寝ようと試みました。しかし、なかなか眠れませんでした。

23:45 看護師さんがやってきて、NSTのモニタをするといいます。こんな時間でもやるんだ…と思いましたが、せっかく着てくれたので、現在の痛みの状況と血のような水のようなものが出ていることが気になると伝えたところ、ひとまず着替えましょうと促されました。

入院着から出産時に着る分娩着に着替え、下着も産褥ショーツに着替えて、産褥パッドを当てました。血のような水のようなものが気になり、ナプキンを捨てずにそのまま見てもらったところ、先生に確認しに行くとのことで持っていってしまいました。

NSTを始めて30分程度経った頃でしょうか、看護師さんが戻ってきて、先生が診察をしてくれるとのことで、今から処置室に来てくださいと言われました。破水した場合は、ラミナリアを出さないといけないらしく、破水しているのかを判断するために診察してくれるようです。

処置室で診てもらったのですが、結果は、破水かわからないとのことでした。ですが、現状はこのままでも大丈夫そうなので、朝まではこのままラミナリアを入れておきましょうということになりました。

痛みについては、痛さの波があるので、前駆陣痛でしょうとのことでした。まだ本陣痛ではないとのことで、少し残念な気持ちになりました。

8分間隔で痛みが来るのでよく寝れない

診察が終わって部屋に戻り、いよいよ寝ようとしたのですが、痛みが8分間隔でやってきて、ウトウトしてはまた起きて、ウトウトしてはまた起きての繰り返しで、しっかり寝れませんでした。

痛みは強く、唸ってなんとか耐えていました。出産を終えた今思うと、この時の痛みは、陣痛の1/3くらいの痛みじゃないかなと思います。50~60程度の痛みだと思います。痛いので、寝ることはできませんが、食いしばっていたら耐えられる痛みでした。

なかなか寝れないものの、診察が終わった時点で、夜中の1時をまわっており、寝ないと出産後はもっと寝れないからまずいと思っていました。このくらいの時間から、腹痛に加え、強い痛みのときは、腰痛もくるようになっていました。

3時ころ、とても頭痛がしたり、お腹が空いて気持ち悪いくらいになっていました。このときはお腹も痛いし、あまり考えられなかったのですが、あとから考えたら、低血糖になっていた可能性があったなと思います。特に大きな問題にはならなかったのでよかったです。

さて、それでも痛みの間にウトウトし、なんとか少しは休めたかなという感じで過ごしていました。痛みとウトウトの繰り返しでは、しっかり寝た気がしなくて、正直、1日目にして、陣痛も始まっていないのに、大変疲れたのを覚えています。

こうして、入院初日は早速のお腹の痛みとの戦いで苦しむ1日となりました。

ここまでが初日編です。次回は2日目の促進剤開始のお話になります。

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