妊娠糖尿病⑩低血糖になった。動悸、冷や汗、手の震え

インスリン注射をする方は、かならず低血糖についても注意するように指導されます。

私もインスリンン注射する前に、低血糖になる場合があることを説明され、どういう症状になるか、その時にどうするのかを指導されました。

インスリンを注射する以上、低血糖になることもあると思って生活していました。実際、数回、血糖値が低いことがありました。その時の自分の状況や経験したことを記録していきたいと思います。

低血糖とは

そもそも、低血糖とは何かというところからお話します。

低血糖は、血糖値が低くなりすぎてしまう状態のことを言います。一般的には、血糖値が70より低くなった場合のことを言うようです。

低血糖になるとどうなるの?

血糖値が低くなると、低血糖症状が現れます。

例えば、空腹感やあくび、冷や汗、無気力、動機などです。血糖値がとても低くなってしまうと、ひどい場合には、意識がなくなってしまったり、痙攣や昏睡状態に陥ることもあるそうです。命の危険も出てくるそうです。

一般的には、血糖値が70より低くなった場合に症状が発生するようです。ただし、状況などによっては、血糖値が70より高くても、症状が発生することがあるそうです。

また、症状には個人差があり、「必ずこうなります」というものはないそうです。いくつか起きうる症状が提示されているので、それらがあった場合に、低血糖かも?と気づけるようにしておく必要があるとのことでした。

私のもらった資料では、以下のように記載されていました。

血糖値(mg/dL)症状
70空腹感、あくび、悪心
50無気力、倦怠感、計算力減退
40発刊(冷や汗)、動悸(頻脈)、ふるえ、顔面蒼白、紅潮
30意識消失、異常行動
20
10
けいれん、昏睡
インスリン治療 はじめてガイド(ノボノルディスクファーマ株式会社)より引用

これらを意識しておくように、との指示をうけました。

低血糖になったらどうすればいいの?

もし、低血糖になってしまっても、慌てなくても大丈夫です。

低血糖とは、糖が足りない状況で発生しているので、ブドウ糖をできるだけ速やかに体内に取り込んであげれば、症状は改善します。

具体的に、「ブドウ糖」とは、何を持ち歩けばいいかということですが、ここは何でもいいですよと言われました。いろいろ調べてみると、飴やラムネなどを持ち歩いている方もいるようですが、「ブドウ糖」がそのまま売っていたりします。飴などより分解をする必要がない分、素早く体内に取り込まれるそうです。その方は早く症状改善するため、私はブドウ糖そのものを持ち歩いていました。

ちなみに、ブドウ糖は甘いです。本当にラムネみたいなものでした。でもラムネよりもさっと水分に溶ける気がします。私は甘いものが苦手だったので、ブドウ糖を飲むときは、お茶を口に含み、さっと溶けるので、それを飲んでいました。とても飲みやすかったです。

私の場合の特徴

人によって、低血糖の症状に個人差があるとのお話をしました。

私の場合は、どうやら、ものすごい空腹感を感じることが多かったようです。正直、低血糖な食事をしていたこともあり、お腹がすくことはよくあったのですが、低血糖だったときは、お腹のすきかたが、ものすごく強かったように思います。

しかし、実は、あまり自覚症状は強くなかったです。血糖値測定の時間になって測ってみたら低かったということが何度かありました。そこで、そういえば、ものすごくお腹すいているなと思っていました。

一部ではありますが、実際の数値と一緒にその時の状況をご紹介します。

血糖値状況直前の食事自覚症状
69夕食後2時間後の血糖値測定で判明
食前にノボラピッド:12単位
サラダチキン
納豆
もやしポン酢
冷奴
R1(無糖)
ほぼない。
お腹がはり、横になっていて気づけず。
62昼食後2時間後の血糖値測定で判明
食前にノボラピッド:15単位
アジの青のり焼き
夏野菜の焼きびたし
野菜スープ
1時間ほど前から、大変な空腹を感じていた。
53夕食後2時間後の血糖値測定で判明
食前にノボラピッド:16単位
鮭のタルタル
もやしナムル
夏野菜の焼きびたし
納豆
味噌汁
R1(無糖)
空腹を感じていた
63夕食後2時間後の血糖値測定で判明
食前にノボラピッド:16単位
noshビーフカレー

R1(無糖)
空腹を感じていた
54眠前にレベミル10単位打った1時間後※この後詳しく記載します。

上記は一部ですが、だいたい「おなかがすごくすいた」と感じているときは、低血糖になっていました。ただ、私の場合、それ以上の強い症状はあまりおきませんでした。

ですが、表の一番最後の行の「54」のときは、とても強く症状が出ていたので、こちらについて、この後詳細にご紹介します。

フラフラする、動悸する、冷や汗、手が震える…

1度だけ、とても強く低血糖症状を自覚し、対処したことがありました。このときに、低血糖は怖いなと思ったので、その際にどのような状態になったかをお話します。

18:40 夕食を取りました。この日は、ペンネカルボナーラ、玉ねぎの焼きびたし、納豆ほうれん草、コンソメスープを食べました。

19:15 夕食終了。普通に過ごしていました。特に体調的な変化もありませんでした。

21:15 食後から2時間後に血糖値測定をするように言われていたので、測定しました。このときは「88」でした。

21:35 ベッドに向かうため、寝る前に打つインスリン「レベミル」を10単位打ちました。そのままベッドに行き、しばらくスマホなどをミていました。

22:20 お腹がとても空いており、食べ物のことしか考えられなくなっていました。もう寝てしまおうと寝ようとしたのですが、なかなか寝付けませんでした。この時、少し汗をかき始めていました。その時は、暑いのかな?と思っていましたが、今思えば、低血糖症状の「冷や汗」だったのだと思います。

22:40 なかなか寝付けないので、トイレに行くことにしました。トイレに向かおうとしたのですが、なんだか体調が悪い感じがしました。フラフラするような感覚があり、何かおかしいと感じました。汗もかいていました。

トイレの中で、ものすごくお腹がすいているなと感じていました。ふと、少し気持ち悪さがあること、動悸が激しいことに気づきました。かなり心臓がバクバクいっていたのです。ここでやっと、「もしかして、低血糖?」と疑いだしました。

トイレから出てすぐに、血糖値を測定することにしました。洗面所に測定キットがあるので、すぐに測定はできるのですが、なんだか普通に立っていることができなくなっていました。壁に寄りかかってなんとか保ち、血糖値を測定しようと試みました。

すると、今度は、手が震えてうまくものを掴めませんでした。測定をしたいので、なんとか震える手をゆっくりと頑張って針やセンサーにのばし、震えてつけにくい中、壁や洗面所の台で手を固定しながらつけて、なんとか測定しました。

正直、この時点で、低血糖でなかったとしても、体調がものすごくやばい状態になっていると感じていました。低血糖でなければ、状況不明なので、夜中だけど病院に電話しないとと思っていました。そして、立っているのがつらすぎて、早く横になりたいと思っていました。

血糖値:54

かなりの低血糖でした。やっぱり低血糖だ! ブドウ糖を食べないと!と思ったのですが、もう足がふらふらで素早く動けませんでした。

さすがにまずいと思って、大きな声を出して旦那を呼び寄せ、すぐにブドウ糖とお茶を持ってきてもらいました。私は、椅子まで歩くので精一杯の状態でした。このタイミングでは、手もひどく震えていました。

22:50 ブドウ糖を10g摂取しました。ブドウ糖をつかむのにも手が震えており、早くなんとかしないとと焦ってもいました。

23:00 飲んでしばらくしたら、だいぶ落ち着いてきました。手の震えもなくなり、空腹感も動悸も感じなくなりました。意識もしっかりしてきたし、回復してきたのを感じました。

23:05 ブドウ糖摂取から15分経過したので、再度の血糖値測定を実施しました。「81」に回復していました。ホッとしました。

以上が、私のとても重い低血糖の体験でした。後日、先生にこのことを報告したところ、おそらく寝る前に打ったインスリンが効いて起きてしまったのだろうとのことでした。そこで、夜寝る前にうつのではなく、夕飯前にノボラピッドとレベミルを一緒に打つように変更することになり、夜に低血糖になる心配はだいぶ減りました。

今回は、意識がなくなるまではいっていませんが、もしあの時にトイレにいかなかったら、体調がおかしいと気づかなかったら、そのまま寝ていたらと思うと怖くなりました。この体験のあとからは、ちょっと変だなとおもったら、とりえあず血糖値を測るようにしましたし、少し低めの70台だったら、ブドウ糖を2g飲むなどもするようになりました。

ここまでが、私の低血糖体験談でした。妊娠糖尿病については、ここまでにしようと思っていたのですが、私のインスリンの単位がみるみる増えていったということもお伝えしたくなったので、次回は出産までのインスリン注射の打ち方と単位についてご紹介したいと思います。本日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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