入院初日でラミナリアを入れ、8分間隔の腹痛に苦しんで夜を過ごしていました。さて、いよいよ2日目です。
7:30 突然呼ばれラミナリアを抜く
あまり良く寝れないまま、朝を迎えました。それでも8分起きくらいに寝ていたので、少しはね多様に思います。
5時50分。少し早いですが、検温などをしに看護師さんがやってきます。「寝れましたか」と聞かれますが、「あまり…」としか答えられませんでした。正直、このくらいの時間は、眠くて疲れて、しんどい…と思っていました。
朝ごはんは7時15分頃にやってきました。お腹のハリも痛みも強く、なかなか思うように食べれませんでした。でもご飯を食べるのは大好きなので、頑張って食べていました。
ちょうど食べ終わる頃に、診察に呼ばれました。まだ残っていたのですが、「すぐに来て」という感じだったので、朝ごはんをそのままに処置室に行きました。
処置室に行くと、「ラミナリアを抜きます」と言われ、30分くらいかけて、3回にわけて、ラミナリアを抜きました。どうなっているのか、見ることはできないのでよくわからないのですが、とにかく、痛かったです。まるで、出産?と思うくらい、大きな丸いスイカみたいなものを無理やり抜き出す感じで、とにかくすごく痛くて、あまりの痛さに号泣。そして、叫んでしまいました。深呼吸してと言われたのですが、とてもそんな余裕がないくらい痛かったです。
子宮口は5cmくらいに広がったそうです。痛い思いをしたかいがありました。
それから、このまま薬を始めましょうという話になり、最初にNSTをして赤ちゃんの様子を確認してから、薬を投与しますとのことでした。
8:30 NSTモニタの開始
一度部屋に戻って、身支度を整えるのかなと思ったのですが、NSTを早くやりたかったようで、すぐにLDR室に行きましょうと言われてしまいました。看護師さんがついてきて、荷物持ちますからぐらいの勢いで言われ、まだ朝ごはん食べ終わっていないのに、歯磨きもしていないのに、食べたりそういった身支度をさせてもらえる雰囲気ではありませんでした。とにかく急かされ、着の身着のまま、とりあえず、持てる荷物をさっと持って、LDR室に連れて行かれました。そして、すぐにNSTを開始しました。
NSTをつけて、看護師さんが出ていくと、広い部屋に一人ぼっちでした。助産師さんたちは、ずっと一緒にいるわけではなく、定期的に様子を見に来る感じでした。ナースステーションでは、NSTの赤ちゃんの心音が流れていたので、モニターに映してチェックはしているようですが、部屋では大半の時間は助産師さんや先生がいない状態で陣痛と戦うのだなと改めて感じました。コロナ禍で、立会NGの場合、ここで一人戦うのかと思うと、途方もない寂しさを感じました。幸い、私の場合は、薬の投与を開始するところから、夫を呼んでいいとのことでしたので、夫にすぐに連絡し、9時には来てもらうことになりました。出産の分娩のときだけでなく、立ち会えたのは、本当にありがたかったです。
しかし、夫が来るまでの間は、一人で過ごしています。ラミナリアを抜いたことで、8分間隔だったお腹の痛みも、10分間隔になって、少し落ち着いてきてしまいました。
9:30 陣痛誘発剤の投与開始
NSTを1時間ほどつけてから、赤ちゃんに問題がないとの判断がおり、いよいよ陣痛誘発剤の投与が開始されました。
9時半に投与開始しました。ここから30分ごとに薬の量を増やしていくらしいです。(15時くらいまでかかけてゆっくり増やすとのことでした)
ラミナリアを抜いたあとは、10分~15分くらいで痛みが来る感じに少し落ち着いていたのですが、薬投与開始から、10分間隔くらいで痛みがくるようになりました。私は薬がとてもよく効くタイプなので、よく効いてすぐに効果出るんじゃないかなと思っていましたが、本当にすぐに定期的な痛みが来るようになりました。
夫も9時頃にやってきてくれたので、投与開始から一緒に過ごすことができました。基本は、二人で過ごしているので、このときは、まだ10分間隔くらいで痛みが来ており、まだ会話も余裕ででき、ディズニー映画でも見て過ごそうとしていました。
このときは、まだ余裕があり、陣痛を促進しようと、部屋の中を点滴をつけたまま、ウロウロと動き回っていました。痛みが来ても、クゥーっと歯を食いしばっていれば、耐えられる程度の痛みでした。
陣痛間隔と陣痛時間
陣痛カウンターのアプリを使って、陣痛が来るたびにカウンターを記録していました。
”陣痛間隔”というのは、陣痛の痛みがきてから、次の痛みが来るまでの時間を測っています。そして、”陣痛時間”というのは、陣痛の痛みが継続している時間です。
カウンターでは「陣痛きたかも」というボタンをポチっとして、痛みがひいたら「止まったかも」というボタンをポチっとする感じでつけます。とても簡単です。
そうすると、アプリが自動的に今の陣痛の陣痛時間と、前の陣痛からの陣痛間隔を表示して記録してくれるのです。状況が把握できて、とても良かったです。
ちなみに、私の場合、最初こそ自分でつけていたのですが、薬投与が進み、陣痛との戦いが長くなればなるほど、カウンターつける気力がなくなってきたので、後半は夫がつけてくれていました。夫に感謝。
10:20 本陣痛開始宣言をいただく
10時になり、助産師さんが薬の量を増やしにやってきました。
増やした途端、それまで10分間隔できていた痛みが、5分間隔くらいで来るようになりました。そして、お腹の痛みも強くなってきており、だいぶ耐えられない痛みになってきていました。
陣痛は、とても痛いです。息をはいてなんとか痛みをこらえるのですが、今まで感じたことのない強い痛みでした。もう痛くてこの時点で泣いていました。生理痛を何倍にも強くしたような痛みでした。お腹がギューっと締め付けられるような、まるで巨人にお腹絞られてる?というような感じの痛みでした。
ただ、この頃の痛みは、それでもまだまだ序の口でした。冷静に痛いということを理解し、呼吸を頑張って痛みを逃がすことに集中できていました。
10時20分頃に助産師さんがやってきて、お腹のはりの間隔を確認しました。5分間隔くらいで痛みが来るようになっていたので、助産師さんが「本陣痛開始でいいと思います」とおっしゃってくれました。いよいよ陣痛がきたのです。
ついに本陣痛が来たかと、夫といよいよだねと話をしていました。
11:30 吐き気の到来
10時半、11時、11時半と薬の量はどんどん増えていきました。とにかく薬がよく効いており、薬を増やすことで、どんどん陣痛間隔が短くなっていっていました。
11時半頃には、3~4分間隔で陣痛が来るようになっていました。陣痛自体の痛みは、まだ長くなっておらず、相変わらず1分前後となっていました。
ちょうど、この時、お昼が運ばれてきました。夫の分はもちろんないですが、私は入院しているのでお昼が食べられます。とても美味しそうな炊き込みご飯と魚の定食でした。大好きなタイプのお食事です。
陣痛が来ていると食べれないので、陣痛が引いたらすぐさま口に入れてもぐもぐし、陣痛が来る前に飲み込むようにしていました。陣痛中は、口の中の物を飲み込むことすらできないので、少しずつしか食べれませんでした。
ところが、食べていると、気持ち悪くなってきました。吐き気がきて、戻してしまいました。薬の副作用なのか、陣痛によって戻してしまったのかは不明ですが、ここから吐き気との戦いも加わりました。とにかく陣痛が来ると気持ち悪くて、陣痛が引いた途端に出すものないのに吐いてしまうという感じになりました。それも正直、きつかったです。
12:00 診察
助産師さんがやってきて、「診察しますね」と言われました。診察?と思ったのですが、子宮口の状況を確認するらしいです。夫はその間、部屋を出て、デイルームで待機となります。私は別にいてもらってもいいのですが、確かに診察する場所が場所なので、あらぬ格好をするから、いないほうがいいのかなとも思いました。
この診察が、実は地獄のような苦しい時間なのです。
診察は、助産師さん2名で実施します。診察しやすいように、仰向けになって、足を開いておくのですが、この間も陣痛はやってきます。この格好で陣痛に耐えことの苦しいこと、苦しいこと。いきみ逃しといって、まだこの頃はいきんではいけないため、痛みが来たら、お腹に力を入れずに耐える必要があります。ですが、この姿勢では力を逃がす方法がなかなかなく、ものすごく辛かったんです。
さらに、助産師2名が一人ずつ、陣痛のないときと陣痛のある時の両方の状態で手を突っ込んで赤ちゃんの位置や向きを確認するらしいのですが、これが痛くて長いんです。私の場合、赤ちゃんがまだちゃんと降りてきてなかったので、手を思いっきり突っ込んでも最初はなかなか頭が触れなかったようです。そして、どうやら頭蓋骨の穴を探して赤ちゃんの向きを確認しているらしいのですが、「見つからない」「見つからない」とめちゃくちゃグリグリ探し回られるので、もう陣痛とは別でものすごく痛かったです。見つからないので、診察時間もとても長い…。しかも。同じことをもう一人もするので、時間も痛みも2倍。ベテランであればあるほど、容赦ないのですごく痛かったです…。深く考えたら負けだと思って、とにかく天井を見ながら、早く終われ~と願って過ごしていました。
このときは、まだ子宮口は5cm、陣痛時で7cmとのことでした。あまり進んでなかったです。
2時間ごとの血糖値測定とブドウ糖の投与
陣痛が始まると、血糖値測定は2時間毎に行うようになっていました。まだ元気なうちは自分で測定していました。お昼すぎ頃から、陣痛間隔が短くなり、陣痛に耐えるのも必死で体力もどんどん削られ、息を整えるので精一杯になっていました。そのため、夕方くらいからは、もう私は手を置いておけば、勝手に血を取って測定してくれるようになっていました。
そして、昼ごはんもあまり食べれていないことから、糖尿内科の先生に相談がいったらしく、エネルギーは必要なので、ブドウ糖の投与をすると言われました。あまりそういう対応は聞いたことがなかったので、妊娠糖尿病だからかな?と思ったのですが、これで食べなくてもエネルギーは沢山あるので、倒れてしまうようなことにはならないだろうなとは思いました。
ただ、ブドウ糖を直接なので、血糖値が結構あがってしまうのではないかなと心配もしました。そして、その心配は的中します。ブドウ糖投与後の血糖値測定では、ことごとく120を超えていたようで、毎回インスリン注射をしていました。
インスリン注射も、自分で打つような体力がなく、ハァハァと息を整えるのに必死になっているので、そのすきに、看護師さんがお腹にプスッとインスリンを打ってくれていました。正直、陣痛の痛みが引いていても鈍痛は引くことなくずっとあったので、インスリンの針が刺されたところで全く痛かったりはしませんでした。
14:00 四つん這いで耐えろ
定期的に診察はしてくれるのですが、私の出産は進みがあまりよくないようでした。
どうやら、赤ちゃんは生まれる時、下に降りてきて、回旋して骨盤に頭をはめるようにして出てくる体制になるはずらしいのですが、私の赤ちゃんは回旋をしておらず、まだ出てくる感じではないとのことでした。
回旋を促すため、四つん這いになってと言われました。四つん這いで陣痛に耐えろと…。四つん這いの姿勢は、それこそお腹がずっしりと腰に来るので、結構その姿勢自体が辛いです。さらに、陣痛がないときに体を休めたいのに、休められないので、正直、何の修行?という感じになっていました。
最初こそ、しっかりと四つん這いになっていたのですが、陣痛が痛すぎて、普通に耐えられず、陣痛が来ると頭をベッドに押し付け、体を揺らしてなんとか耐えていました。そしてまた四つん這いに戻ろうとすると、腕立て伏せみたいなことを繰り返すので、腕もバッキバキに疲れて、身体中がヘロヘロになっていきました。出産って、こんなに筋力いるんだと「体力勝負」というのの意味が少しわかってきたように思いました。
この頃は、陣痛間隔も2~3分間隔、陣痛時間も1分半くらいになっていました。そして、痛みもピークに到達していました。
痛みがすごすぎるので、自分の頭とかを思いっきり押して別の所に強い刺激を与えないと耐えられなくなっていました。お腹に力を入れないように言われたのですが、痛すぎてものすごく難しく、最初の30秒くらいは耐えられても、どんどん無理になってきて、最後の方で力がつい入ってしまうというのも繰り返していました。
NSTモニタでも、痛みはMAXの100にいくようになっており、非常に痛いというのが夫にも伝わっていました。
16:00 本日の促進剤は終了
今日の分の促進剤の投与が終了しました。
残念なことに、本日は子宮口も全開にならなかったし、赤ちゃんもまだ降りてきていない状態とのことで、一旦薬を停止し、明日また続きをやることになりました。ただ、ここで薬の投与を終了すると徐々に陣痛が引いていく場合もあるのですが、そのまま自然陣痛が続いて、出産につながる場合もあるとのことでした。
そのため、しばらくは夫も一緒にいていいとのことで、可能な限りいてもらうおうにしていました。
14時ころから16時ころまでの2時間は、2分半間隔で陣痛が来て、痛みもピークだったので、正直、地獄の時間でした。間隔が短すぎて。全然時間が進まないので、どれくらい苦しんだのかという気持ちでした。しかも、四つん這い姿勢だったので、体力的にも限界を迎え、夜もあまり寝れてなかったので、眠いし、1日にして、倒れそうになっていました。
18:00 陣痛間隔があき、痛みも耐えられるレベルに
薬を止めた当初は、まだ陣痛促進剤の影響で2分半間隔くらいで陣痛がきていたのですが、徐々に間隔があいていき、18時ころには、6~8分間隔くらいに時間があくようになっていました。
陣痛の痛みもピーク時の痛みに比べるとだいぶ和らぎ、耐えられるレベルまで落ち着きました。この頃になると、陣痛と陣痛の間に時間ができたのと、四つん這いはもう疲れてできなくなっていて、横になっていたので、陣痛の合間に少し寝落ちするようになっていました。
陣痛が引いているときも、実はお腹は鈍痛がずっとしているので、フゥフゥと息を整えていたのですが、意図せず意識が飛んで寝てしまうことが多発していました。夫いわく、それまで「フゥフゥ」と息があがっていたのに、寝た瞬間に突然寝息のようになるそうで、とても面白かったそうです。自分では寝ようとしていたわけではなく、疲れすぎて寝落ちしていたので、全然わかりませんでした。
20:30 夫が帰宅
今日はもう落ち着きそうだとのことで、一旦夫に帰るように促されました。
確かに、陣痛の間隔は、10分間隔くらいに落ち着いており、今日はこのまま出産はこないだろうと私も思っていたので、一度帰って、しっかり寝てもらうことにしました。
正直、まだ痛みはあるので、夫にいてもらったほうが心強かったですが、仕方ないことだと受け入れて夫を見送りました。夫が出ていくと、広いLDR室に一人ぼっちだったので、とてもとても寂しく感じました。
そして、私は今夜は出産もありうるので、自室に戻らず、このままLDR室で過ごすように言われました。シャワーについてももちろんNGでした。ものすごく汗をかいたのですが、流せないというのが実はとてもつらかったです。自分、汗臭い…と思いながら、仕方ないなと思いました。
ただ、以前に入院したときもシャワーを浴びれなかったので、体拭く用の使い捨てシートを持っていたため、夫に翌日持ってきてもらうようにお願いしました。この商品、しっかり拭き取れて、とてもよかったです。
LDR室の分娩もできるベッは、普通のベッドより狭いので、寝心地がいいわけではないのですが、陣痛がまだあるので、しょうがないなと思いました。
陣痛は続くが疲れでスキマ時間で寝るように
陣痛はどんどん間隔があき、夫が帰る頃には15分間隔で来るようになっていました。
一旦陣痛がひいてしまった状態と言われました。明日また薬を入れたら、陣痛が再度始まると思うとのことでした。
間隔があくようになったので、今日の疲れもひどく、私はウトウト寝始めていました。本当は夫と少しビデオ通話しようと思っていたのですが、もうその元気も気力もなく、ほぼ寝落ち状態で寝てしまいました。夫からメッセージがきても気づけないほどに寝ていました。
ただ、陣痛の痛みはくるので、そのたびに起きてフゥーと息を吐いて耐えるのはしていました。でも終わったらまた、すっと寝ていました。しかも嬉しいことに、寝始めたら、痛みの間隔が30分くらいになり、ある程度しっかり寝れるようになりました。この前日は10分おきに起きていたので、それに比べたら、しっかり寝れたと思います。
ただ、夜中くらいに、便意を催し、何度もトイレに頑張って足を運ぶのですが、便が出てくれませんでした。陣痛のたびに便意も来るので、毎回陣痛がおさまったらトイレまで足を運んだのですが、全然出ません。赤ちゃんが生まれそうなときは便意に似ていると聞いてはいたのですが、これは本当に便だったと思います。ただ、全然出てくれないので、ひどい便秘だったのだと思います。そもそも、あまりいきんではいけない気もしたので、出したくてもなかなか出せないという悲しい状況でもありました。
この便意問題は、結構やっかいで、便意もあるときは痛みがものすごく強くて正直、いきみにがしがつらすぎてできない暗いでした。何度もトイレにはいきましたが、3時を過ぎたくらいから、もう行くのをやめよう。諦めて寝る方に力をいれようと決め、便意があってもどうせでないしと、痛みが引いたら寝るようにシフトしました。おかげで、後半はわりとすっきり寝れたように思います。