妊娠糖尿病⑦インスリン注射の豆知識?

さて、インスリン注射を始めることになったのですが、インスリンって、聞いたことはあっても、具体的にどういうものか知ることはなかなかありませんでした。実際に扱ってみて、打ち方とかは結構youtubeにも動画があったりしたのですが、損事知らないということも色々ありましたので、記録という意味でも残しておきたいと思います。大した情報ではないかもしれませんが、ご参考までに。

そもそもインスリンって何?

インスリンは、ホルモンの一種です。詳しいことは、そういうことを説明しているサイトが沢山ありましたので、そちらのほうがわかりやすいとは思いますが、簡単にいうと、血糖値を下げてくれるホルモンだそうです。膵臓で作られるものだそうです。

このインスリンが分泌されなくなったり、うまく働けなくなることで、血糖値が上昇したままになってしまう病気が、糖尿病ということらしいです。

糖尿病にも種類があるのですが、私は「妊娠糖尿病」という種類で、原因は妊娠により、胎盤からインスリンの働きを抑える物質が分泌されていることでした。そもそも、すべての妊婦が、この胎盤から分泌される物質により、インスリンの働きを抑えられてしまうので、血糖値はあがりやすくなるそうなのですが、その上昇が大きい人が妊娠糖尿病となり、血糖コントロールが必要になってくるそうです。

食事などで血糖コントロールを頑張っても血糖値上昇が抑えられない場合、インスリンを直接体内に注射で打って、血糖値を下げるようになるそうです。(通常の糖尿病の場合は、他にも運動療法や別途薬での対応などもあるようですが、妊婦にはこれらが使用できないので、インスリン注射になるそうです。)

インスリンには種類がある

一口に「インスリン」と言っても、実は種類があるそうです。打ってすぐに効果を発揮するけど持続しない「超速効型」や打ってから長時間ゆっくりと効果を発揮する「持続型」など。他にも、超速効型よりは緩やかだけどすぐ効いて持続しない「速効型」やもう少しゆるりと効く「中間型」、それらをあわせた「混合型」などがあるそうです。

私は、「超速効型」と「持続型」の2種類を処方されました。具体的には、超速効型は「ノボラピッド」という製品、持続型は「レベミル」という製品でした。(どちらかは、ジェネリックだった気がします…)

それぞれ違ったインスリンなので、間違って打たないようにしないといけないなと思っていましたが、メーカー側も間違えないように、カラーを全然違うものにしていて、判別しやすくしてくれていました。

上記の下部のペンのようなものが、インスリンです。上の緑色が「レベミル」、下のオレンジ色が「ノボラピッド」でした。色が違うし、実は太さも違うので、私の場合は、間違えそうになったことはあまりありませんでした。

使用前の保管は冷蔵庫で

インスリンの保管について、これも結構びっくりしました。

使用前のインスリンは、冷蔵庫保管をするようにと言われました。冷蔵庫? 最初はびっくりしたのですが、よく考えたら、ホルモンなので、生ものということですよね。それを冷蔵庫保管と言われたら、たしかになと納得したのですた。

ちなみに、凍ってしまったら使えなくなるようです。凍ると、品質が変わってしまって、作用時間などに影響してしまう可能性があるそうです。なので、冷蔵庫の奥には入れないように注意されました。冷蔵庫の奥に入れていると、たまに凍ってしまうことありますからね。

おすすめの場所は、卵ポケットだそうです。扉側なので、凍ることもないし、温度も保てるからだそうです。

私は、なんとなく食べ物を入れるところに注射器入れるのが嫌で、ジップロックに入れて卵ポケットの裏のスキマに保管していました。しっくりと入ってくれたので、ちょっとおもしろかったです。

使用開始したら気温に注意

ちなみに、使用開始したら、冷蔵庫に入れなくていいそうです。常温でいいとのことでした。

ただし、熱にも弱いので、30度以上のところに置かないように言われました。夏の場合は、冷房のきいた室内であればそのまま置いて問題ないけれど、屋外で気温が30度を超すような場合は、保冷剤などを活用して、なるべく30度を超えない状態にして管理するように言われました。

私が利用していた時期に夏もかぶっていました。昨今の日本の夏の気温は簡単に30度を超えるので、病院に行く日などはどうしても持ち歩く必要があったため、保冷剤をタオルでくるみ、その保冷剤と一緒に自前のケースに入れてインスリンを持ち歩いていました。そうすると、真夏でも一応、インスリン自体は30度を超えないようです。長時間はもたないかもしれないので、長時間外にいるときなどは、もう少し工夫がいるかもしれませんが。

ちなみに、寒い時期は、凍らせないようにしないといけないそうです。それも大変そうです笑

空打ちは飛びすぎ注意!

インスリン注射する際、毎回かならず空打ちをする必要があります。

空打ちする理由は、注射内にある気泡を取り除くためというのが大きな理由のようです。その他、ちゃんと針から薬液が出るかチェックという意味合いもあるみたいです。

空打ちするときは、針を上に向けて行います。2単位分をピューッと出すのですが、この出てくる量が結構元気いっぱいに飛び出ます。私が初めて家で実施したときは、天井に届いたんじゃないかというくらい飛んでました。びっくりしました。でも、液体は透明なので、どこに飛んだかわからず、拭き取るのも難しかったです。

そこで、それ以来、空打ちするときは、かならず、ペーパータオルなどで、薬液を受け止めるようにしていました。これなら、どこかに飛んでしまうことはないです。

外出先でも、天井や壁や床に薬液をつけないように、空打ちする場合は、受け皿を用意していました。大抵は、消毒用のアルコール綿の入っていた袋を受け皿にしていました。お店によっては、ペーパーナプキンなどがあったので、それを活用したこともあります。

私の使っていたインスリン注射のメーカーさんのが勢いいいだけかもしれないですが、とても飛ぶのでご利用になる方は気をつけてください。

使用済み針はペットボトルへ

針は、毎回交換するので、使用済みの針はゴミになります。しかし、医療廃棄物になるので、普通には捨てられず、病院などに持っていき、廃棄して貰う必要があります。

私の場合は、血糖値測定もしていたので、血糖値測定の針とセンサーも毎回取り替えるタイプのもので、医療廃棄物でした。これらを次回の診察までの間は、自宅で保管が必要です。しかし、針ですので、取り扱いには注意が必要です。特に、インスリン注射用の針は、キャップはついているものの、どうしても注射器に繋がっていた側の針はむき出しですので、うっかりグッともってしまったら刺さってしまう可能性もあります。

そこで活用していたのが、ペットボトルでした。使ったらすぐにペットボトルにポトリ。ペットボトルがしっかりしているので、針が誤って刺さることはまずありません。そのまま病院に持っていき、ペットボトルごと捨ててよかったので、管理も持ち運びもとても簡単でした。

外出時には、500mlのペットボトルでは大きくて邪魔だったので、のむヨーグルトの小さいペットボトルを活用していました。こちらが本当に便利。小さいのでかさばらないですし、小さいながら、結構ちゃんと入るので長時間の外出や、1泊2日の旅行でも強い味方でした。

注射時に出血したら注射用保護パッドが便利

インスリン注射の針は、とても細くて短いので、あまり出血はしません。しかし、時々出血がありました。

私はお腹に打っていたのですが、下手くそなのか、体質なのか、打った数の4割くらいは出血がありました。すぐに出血が止まる場合と、少し出続ける場合がありました。出血がすぐに止まらない場合、通常であれば、消毒用に使用したアルコール綿で押さえて止血するのですが、正直、血が止まるまでおさえておくのは面倒くさいと思っていました。しかも、お腹を出している状態なので、早くしまいたいとも思っていました。

そこで、便利だったのが、注射用保護パッドです。注射したときなどに、ぴとってはってもらえる四角い絆創膏のようなものです。

私は、白十字の注射用保護パッドを買ってみたのですが、これがとても良かったです。血が出たら、その絆創膏をパッと貼るだけで終了。貼るときにちょっとおさえたらそれでおしまいです。すぐにお腹をしまえました。そして、そのまま普通に生活していて、次の注射のときやお風呂のときに剥がせば、もう血が止まっているし、衣服も汚れないし、とても便利でした。

注射は痛いのか?

私の個人的感想ですが、痛いときと、痛くないときがありました。

これも出血のとき同様、全体の4割くらいは痛かったです。youtubeなどでは、全く痛くないと言っている方も多かったのですが、私の場合は、「思ったより痛いけど…」というのが正直な感想です。

痛みについては、我慢できる痛みとかなり痛いときがありました。軽い痛みは、「あ、痛い」程度で終わるので、我慢できる痛みです。でもものすごく痛いときは、うっかり声が出てしまうほどでした。「いっっっっ!たい!」という感じです。結構な痛みがピキンと走る感じでした。おそらく、ものすごく痛いときは、神経付近に刺しちゃったときなのだと思います。そして、このものすごく痛いときは、そのあともジンジンと痛かったりしました。

ただ、4割は痛かったですけど、残り6割は、全然、全くと言っていいほど痛くありませんでした。そういうときは、ホッとします。なので、打ちどころの問題なのかなとも思います。

私は痛みに弱いので、正直、毎回、打つのが怖かったです。勇気を出して打っていました。

以上、インスリンで知らなくて、知ってみてちょっとびっくりした内容でした。さて、次回は、血糖値測定やインスリン注射が始まった私がどういう感じで打っていたのか、自宅の場合と、外出先の場合などにわけてご紹介したいと思います。今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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