妊娠糖尿病⑧自宅と外出先での測定や注射について

さて、ついに血糖値測定とインスリン注射が始まった私ですが、毎日どのように生活していたかを簡単にご紹介したいと思います。おうちの中での測定や、外出先でどうしていたかなどもあわせてご紹介したいと思います。

生活リズムは規則正しく

私の生活リズムは、妊娠前から割りと規則正しくしていました。コロナ禍ということもあり、自宅内で過ごすことも多かったので、できるだけ健康を維持するためにも、生活リズムはしっかり整えておこうと思って過ごしていたからです。幸いなことに、夫も規則正しい生活リスムで暮らすことに賛成してくれたので、多少生活リズムが異なる点はあるものの、割りと良い感じで過ごしていました。

しかし、それでも、土日はやっぱりダラダラしたくて、10時ころまでベッドでゴロゴロしたり、夜もうっかり夜更かししたりすることもありました。朝ごはんも、夫は食べないので、面倒くさいときは私もあまり食べないで過ごすことも多かったです。

血糖値測定とインスリン注射が始まってからは、測定タイミングが決まっていたこともあり、3食はきちんと食べるようになりました。また、食べるタイミングも測定時間の関係から、あまりずらさないようにしようと思い、起きる時間も土日含めて、大きく変動しないように注意していました。

私の生活リズムはこちらでした。

  • 6時  起床 ストレッチ ※土日はここをパスして寝ていたけど。
  • 6時半 血糖値測定(朝食前)
  • 7時  朝食
  • 10時 血糖値測定(食後2時間後)
  • 12時 昼食(最初の1ヶ月はここでも血糖値測定していた)
  • 14時 血糖値測定(食後2時間後)
  • 18時 夕食(最初の1ヶ月はここでも血糖値測定していた)
  • 20時 血糖値測定(食後2時間後)
  • 22時 血糖値測定(就寝前)
  • 23時 就寝(22時にはベッドに入っているが、寝るのはだいたい23時だった)

日によって少しずれますが、大まかにこんな感じで生活していました。ご飯の時間は毎日きっちりしていました。

夫もリモートワークだったことや、私が働いてなかったので、このように生活できたのだと思います。働いていたら、たぶんこんな風に毎日しっかりと対応できなかったのではないかなと思います。寝る時間もバラバラしてしまったりしたのではないかなと思います。疲れて朝起きれないことも多々あったと思います。タイミングがよかったなと思いました。

でも、リズムが整っているおかげもあり、妊娠糖尿病以外の問題はなく、妊娠で起きている問題以外は、いたって健康でした。それはやっててよかったことだと思います。

洗面所で測定と注射

では、自宅ではどのように測定や注射をしていたかを具体的にご紹介します。

私は、測定も注射も洗面所で行っていました。理由は、手を洗ってすぐに測定も注射もできるからです。どちらも必ず、最初に手を洗って清潔にしてから行うとなっていたので、洗面所が便利でした。

測定器や注射、針などの在庫もすべて洗面所に保管していました。洗面所の鏡の裏の棚を整理し、ガッツリとしまい込んでいました。

こちらが、当時の鏡裏の扉の中です。三段ともに関連グッズがひしめきあっています。上段は、注射の針、アルコール綿、測定器の箱。中断は針やチップ、アルコール綿の在庫。下段は測定器や注射、針やチップのすぐ使えるようにしたものを入れていました。

下段のものを取り出すとこんな感じになります。

ゴミ用ペットボトルは、鏡の下においていましたが、それ以外のものが下段に置いていたものです。血糖値測定器のキット、針やチップ、血が出たときの絆創膏など、すぐ使うものをまとめていたました。

最初は、針やチップも毎回箱から1個ずつ出していたのですが、その作業が面倒になり、無印の入れ物を見つけたので、活用しました。

右上が「インスリン注射セット」です。インスリン注射だけのときは、これだけ出せば打てます。注射本体と、注射用の針、アルコール綿、あとアルコール綿の裏に、血が出たときの注射用保護パッドも入っています。

右下が「血糖値測定セット」です。血糖値測定だけのときは、これとその左横の測定器キットを出せば対応できます。セットの中身は、センサー、針、止血用脱脂綿、脱脂綿を固定するテープ、止血用のハイドロコロイドというものも用意しています。

こうやって、セットにしておくと非常に便利でした。毎日何回も使うので、できるだけ手間がないようにしたほうが、さっとできてよかったです。我ながら、とても良い整理の仕方ができたなと思っています。

外出時の持ち物

外出するときは、基本的に、血糖値測定も注射もできるようにして出かけていました。その予定はなくとも、外出先で突然、外食することになるかもしれないので、それに備えて持ち歩いていました。

まずは、血糖値測定のセット。これは、測定器のキットのケースに5回分の測定チップと針が入れられたので、そのまま持ち歩くことにしました。ケースが邪魔かなと思ったのですが、チップや針がバラバラしなくて逆にいいかなと思ったのと、測定中に測定器などを一時的における清潔な場所としても使えたので、ケースでよかったと思います。

その他、外出先だと満足に手が洗えないこともあったので、消毒用アルコール綿と止血用に絆創膏も持っていってました。これは回数分はケースに入らないので、1回分のみケースに挟み込み、それ以外は別で持っていました。この小さいジップロックのような袋は、アルコール綿などのゴミ袋として活用していました。※針とチップはペットボトルに入れてました。

インスリンの方は、ケースがなかったので、自前のケースに入れて持っていきました。中身は、インスリン(基本はノボラピッドのみ。外泊があるときのみレベミルも)、針、ゴミ入れ用のペットボトル(のむヨーグルトサイズの小さいもの)、アルコール綿、ブドウ糖、止血用保護パッド、ゴミ袋用ジップロックを入れてました。

ペットボトルは、血糖値測定と共用でゴミ用として持っていました。それ以外のアルコール綿や絆創膏のゴミなどは、外出時間がながければ長いほど、ゴミが増えていくので、ジップロックのSサイズを持ち歩き、その中に入れていました。帰宅後にそのままぽいっとゴミ箱へ捨てていました。

そして、忘れてはいけないのが、「ブドウ糖」。インスリン注射を打っている方は、必ずブドウ糖もしくはそれに近いものを持ち歩く必要があります。強制的にインスリンを体内にいれるので、場合によっては、血糖が下がりすぎてしまうことがあるからです。下がりすぎると、場合によっては動けなくなってしまったり、ひどい場合は意識不明に陥ることもあるそうです。危ないと感じたら、すぐにブドウ糖を摂取すれば、10分程度で落ち着いてくるので、必ずすぐに摂取できるように持ち歩いていました。

私もインスリン注射を打っていて、実は何度か低血糖を起こしました。そのうち1回は結構重かったので、ブドウ糖を持ってて本当によかったと思っています。その話はまた後日しますね。

外出先での測定と注射/どこでどうやって実施してた

さて、いよいよ外出先での測定や注射についてです。実は、私は、最初は外出先でどこでどうやってやるべきなのかわからず、大変不安な気持ちにかられました。特にインスリン注射は、人前で実施することになんだか抵抗もあったので、とてもやりたくなかったのです。

皆さんがどうしているのかを調べてみたのですが、あまり沢山情報をみつけることができませんでした。私の経験が少しでも誰かの役に立てればいいなと思い、具体的にどこで打っていたのかを紹介していきたいと思います。

病院編

まずは、病院です。結論から言いますと、待合室で実施していました。

私は、大学病院に通っていたので、産科もしくは糖尿内科の診察の日は、大学病院内で血糖値測定を行っていました。さすがに病院内でご飯を食べることは入院時以外はなかったので、インスリン注射は打っていません。

では、血糖値測定はなぜあったのかというと、いつも午前中に診察があるのですが、どうしても朝ごはんを食べた2時間後が、病院にいることになってしまうからです。

最初は、人前で指に穴あけて、血を出して測定することにとても抵抗があったので、トイレで実施しようと思っていました。しかし、大学病院は広いので、トイレまでも少し距離があるので行きづらかったです。その間に呼ばれたらどうしようと不安にあり、行きづらかったのです。

そこで、待合室でやることにしました。リュックで行っていたので、リュックの中でそっと手をツッコミ気味で実施しました。正直、横からは丸見えですし、リュックも空ではないので、ある程度入口付近での対応になるので、完全に隠せないのですが、気持ちの上ではましでした。

これまで何度も待合室で血糖値測定していますが、誰かにジロジロ見られたりしたことは一度もありませんでした。

飲食店編

外食時ではどうしていたかです。結論からいうと、食事する席で打っていました。

外食の場合は、食前の血糖値測定やインスリン注射がありました。血糖値測定は、途中から食前は不要になったのですが、インスリンは必ず食前に打つ必要がありました。

最初こそ、人前で血糖値測定をするのが嫌だったので、わざわざトイレまで行って実施していました。しかし、トイレは物を置くところがあまりなかったり、個室が少ないところだと迷惑になりがちだったので、あまり良い選択ではないと判断し、勇気を出して席で行うように切り替えました。

堂々と注射や針を出し、テーブルの上で消毒なども行い、打っていました。インスリンの空打ちでインスリンが飛び散らないようにだけ注意して、テーブルで全部済ませていました。テーブルには紙ナプキンなどもあるので、インスリンの空打ちでうっかり液がテーブルに落ちても拭き取りやすく、便利でした。

こちらも、他の席の人がジロジロみることや、店員さんが怪訝な顔をするようなことは一度もありませんでした。何しているのだろうと思ったのかもしれませんが、変な顔をしたり、聞いてきたりもなく、嫌な思いをしたことはありませんでした。

商業施設編

続いて、商業施設です。商業施設とは、大型のショッピングモールやディズニーシーなどのアミューズメントパークのことです。こちらは結論からいうと、飲食席でできそうであれば席で実施し、席に座ってなどが難しい場合は、トイレで実施していました。

食事をする直前は、血糖値測定やインスリン注射があります。ショッピングモールは、フードコートやお店の中に座ってご飯を食べるようなときは、席でそのまま実施していました。

しかし、食べ歩きをするような時や、食後2時間の血糖値測定のときは、席に座っているとは限りません。そういうときは、トイレに行って実施していました。ちなみに、食後2時間はアラームをかけて、気づけるようにしていました。

トイレは、可能な限り、混雑していない場所を選んでいきました。他の方のご迷惑になるのも嫌でしたし、待っている人がいると思うと、こちらも落ち着いて対応できないからです。私は、急ぐと失敗しやすいタイプで、針を扱うのにうっかり良くない場所に刺してしまったとか、落としてしまって拾えなくなったとかなると大事になるので、そうならないために、落ち着いて実施できる場所を探して対応していました。

空いてそうなら、多目的トイレがとても便利でした。赤ちゃんのおむつ替えシートがある場合が多く、そこを台にしてセットを置いて対応できたからです。特にインスリン注射の場合、服を脱がないとできなかったので、どうしても荷物を置く場所がほしかったのです。

多目的トイレがない場合は、普通のトイレを使っていました。多くの場合は、リュックなどの荷物は置くかかけてておき、血糖値測定キットや注射はトイレットペーパーホルダーの上が平らでおける場合が多かったので、そこにトイレットペーパーをしき、その上において実施していました。手狭なので、落とさないように、必要なものだけを出して対応していました。

大きい商業施設のトイレは、物を置く場所があるなどして対応しやすかったので、行く先の施設によって、対応が違ったかもしれません。

以上が私の血糖値測定や注射を実施していた方法です。次回は、食事で気をつけたこと、見ていた項目や数字についてをご紹介したいと思います。今日もここまで読んでくださってありがとうございました。

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