いよいよ栄養指導の日がやってきました。栄養指導室が病院内にあるようで、そこに行きました。事前にどういう指導されるかまでは勉強してなかったので、少しドキドキしながら向かいました。
説明は、女性の栄養師さんから説明されました。
「食品交換表」での食事管理
まずは、先生から何か食事について指導があったか聞かれました。先生からは何も言われておらず、栄養指導までの間の食事はどうしたらいいか確認したところ、普段どおりでいいと言われたとお伝えしました。食事については、つわり中とつわり前ではだいぶ内容が異なったので、先生には、つわり前に食べていた内容を伝えていることをお話しました。
ここからは、実際の指導になるとのことで、「食品交換表」というものを活用して、管理していくように言われました。
食品交換表とは、食べ物を80キロカロリーを1単位として、1日の摂取カロリーを管理しやすくする表のようです。具体的にこの食品は何gで80キロカロリーかを記載しているものでした。さらに、栄養成分で食品を6分類と調味料に分け、各分類ごとに1日の摂取カロリーを単位ごとに示して、それにそって管理するというものでした、
私の場合は、1日の摂取カロリーは、1600キロカロリーで指導されました。つまり、20単位とのこと。具体的には、以下の表の内容で指導されました。(Wordpressの表のセルの接合ができなくて、ちょっと見にくくなってしまってすいません。)
郡 | 主な栄養 | 交換表 | 食品の種類 | 1単位の目安量 | 1日の単位 |
Ⅰ | 炭水化物 | 1 | 穀物・いも・豆など | ご飯50g | 10 |
Ⅰ | 炭水化物 | 2 | くだもの | バナナ1本 | 1 |
Ⅱ | たんぱく質 | 3 | 魚介 | さけ60g | 交換表3 合計で4.5 |
Ⅱ | たんぱく質 | 3 | 大豆・大豆製品 | 納豆1パック | 交換表3 合計で4.5 |
Ⅱ | たんぱく質 | 3 | 卵・チーズ | 鶏卵M1個 | 交換表3 合計で4.5 |
Ⅱ | たんぱく質 | 3 | 肉 | 豚もも肉60g | 交換表3 合計で4.5 |
Ⅱ | たんぱく質 | 4 | 牛乳・乳製品 | 牛乳120cc | 1.5 |
Ⅲ | 脂質 | 5 | 油脂など | 植物油10g | 1 |
Ⅳ | ビタミン ミネラル | 6 | 野菜・海藻・きのこなど | 野菜あわせて 300g | 1.2 |
調味料 | みそ・さとう・みりんなど | ひかえ量 | 0.8 | ||
合計 | 20 |
これを見せられても、「???」でしたが、食品交換表を見ながら具体的な食品例を説明され、簡単に理解できました。
要は、バランスよく、でも量を気にしながら食べてねということでした。
例えば、1日3回食事をするので、1食のご飯は170g(約3.3単位)程度食べれるとのこと。ただ、もしおかずにじゃがいもを110g(1単位)使う場合は、その分、ご飯の量を50g(1単位)減らして合計単位数を指定内におさめるそうです。
一番大雑把なのが野菜で、だいたいこのくらい食べてほしいという量を指示され、具体的な野菜の内容は気にしなくていいと言われました。根菜は糖質が多いので、根菜は避けたほうがいいのか聞いたのですが、それも気にしなくていいとのことでした。さらに、海藻やきのこについては、どちらもカロリーがほぼないようなものなので、いくら食べてもいいとのことでした。
また、基本、Ⅰ炭水化物、Ⅱたんぱく質、Ⅳビタミン・ミネラルは、毎食食べてほしいそうです。
ちなみに、食品交換表という本が存在していました。その本を見ながら指導されたのですが、これを見ないと管理できないということは、この本を買わないといけないのかなと感じました。「買ってください」とは言われませんでしたが、病院だったら院内売店で売っていますと言われたので、暗に購入を進められた感じです。もちろん、購入しなくてもいいとは思うのですが、食品交換表に基づいて食事管理するなら、必要になってくるなーと思いました。
食品交換表に違和感を感じた
指導を素直にふんふん言いながら聞いて帰ってきたのですが、そこから自分の腹に落とし込むため、内容を理解し、栄養素についてもいろいろと調べだしました。
そもそもブドウ糖の元となる糖質の摂取により、血糖値が上がったりするとのことで、糖質の量を制限されるものだと思っていました。しかし、私が指導された内容は、1食でご飯を170g食べるとのことでした。家に帰ってから、普段どれくらい食べていたのかを測ってみたら、1食で120g程度しか食べていませんでした。おかずの方で炭水化物を取っている場合はいいのですが、昔に糖質制限をしていたこともあり、あまりおかずに糖質の高い食品は使わないので、炭水化物を取るならご飯になります。そう考えると、今よりも沢山糖質を食べろという指示をされたことになりました。
また、食品の分類の仕方もとても雑に感じました。例えば、豚バラ肉は脂質が多いので、たんぱく質ではなく、脂質として扱うとか、根菜は糖質がわりとあるのに、野菜扱いだったりとか。たしかに、豚バラは半分くらいは脂質だけど、半分はたんぱく質なわけで。根菜も野菜なのでビタミンやミネラルもあるけど、糖質も野菜にしては高く、大根の煮物とか作ってしまうと、結構大根をパクパク食べてしまうので、糖質もそれなりにとってしまうことになるのです。
また、ビタミンやミネラルという欄が存在するのに、海藻やきのこはカロリーがほぼないので、単位にはほぼ入らないのと気持ち悪かったです。あくまで「カロリー」で管理するようなのです。
私は、摂取カロリーも確かに重要かもしれないですが、糖尿病なのですから、糖質の摂取量もかなり重要だと思うのです。ですが、この管理表では、糖質量の管理が難しいと感じました。せめて、各食品ごとに、糖質がどれくらい入っているかを理解した上で、摂取したほうがいいのではと思ったのです。素人ですけど…。
糖質制限・脂質制限の経験を活かしたい
どうしてこのように、食品管理表に違和感を感じたかというと、実は、私は以前に糖質制限、脂質制限をしたことがあったからです。某ダイエットジムに通って、食事(糖質と脂質制限)と運動管理をして2ヶ月で◯キロ痩せるということもやったことがあります。さらに、その後も自分で糖質制限をしたこともあります。
その名残で、普段からある程度栄養素をみて購入したり、食事をすることが多かったのです。結局はリバウンドしてまた太っていったりするのですが、自分が何を食べたから太っていったかは理解していました。どういう食品が糖質が多い、脂質が高いかも理解していました。
そういった経験もあり、食品交換表のなんともいえない大雑把管理が、どうにも気持ち悪くて、どうしてもうまく活用することができませんでした。指示内容の糖質量は多い気がするし、本当にこれで妊娠糖尿病と戦っていけるのか不安しかありませんでした。
最初は、もう一度この質問を栄養指導の方とお話してもう少し自分にあった管理の仕方を模索しようと考えました。しかし、どうやら、日本糖尿病協会として、この食品交換表での食事療法で進めるように大きく動いているようだったので、相談しても腹落ちしないで終わりそうだなとも思い、結局、追加での相談をすることはありませんでした。
では、私はどうしたかというと、自分で勝手に栄養管理表を作り、すべての食品の栄養素を調べて、自分が具体的にどの栄養素をどれくらい摂取しているかをしっかり把握して管理していくことにしました。とはいえ、全部の栄養素は大変すぎるので、「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」の三大栄養素と食塩のみ、把握することにしました。さらに、炭水化物については、糖質と食物繊維に分けて、摂取糖質量がわかるようにすることにしました。
この管理がとても大変ではあったのですが、しっかり管理できたのではと感じています。少し内容が濃いので、ここからはまた別の記事でご紹介します。次回は、私が行った食事管理を具体的にご紹介したいと思います。