妊娠糖尿病⑤血糖値測定の開始

初めて糖尿内科に行ったときに、次回の診察の予約を取ったのですが、そのときは1ヶ月以上先の日程で予約となっていました。その間は、栄養指導にもとづき、過ごす予定でした。ところが、糖尿内科に行った翌週の月曜日に、突然診察してくださった先生から電話がかかってきたのです。そして、急遽、来てほしいと言われます。

そんな急な呼び出しにドキドキしつつ、結論は血糖値測定を開始することになったお話をしていきたいと思います。

突然の電話と呼び出し

栄養指導を受けたその日の出来事でした。

指導は午前中だったので、家に帰って栄養指導内容と糖質摂取について調べているとき、突然病院から電話がかかってきました。なんだろうと出てみると、糖尿内科で私を診察してくださった、若い研修医の先生からの電話でした。

今日、栄養指導は無事に完了しましたか?という会話から始まったので、確認の電話だったのかな?と思ったのですが、その後に続いた言葉にびっくりしました。

「次回は1ヶ月以上先の日程で予約をとったのですが、やはり状況的に早めに血糖値測定の開始はしてほしいと思っているのですが、いかがでしょうか」とのこと。え?突然どうして?? ちょっと不安になったので、「それはかまわないですが、どうしたのでしょうか?」と聞くと、まだ妊娠初期であり、これから絶対に血糖値は上がっていくので、早めに状況をもう一度確認した上で、今後の方針を決めたいとのこと。よくわからなかったのですが、とりあえず、血糖値測定を始めたいから、早めに受診してほしいとのことでした。

できれば今週来てほしいとのことで、電話でそのままその週に予約をとりました。その日に、血糖値測定の方法などを指導しますとのことでした。

また、その指導から約1週間後にも外来で受診してほしいと言われました。早めに血糖状況を把握し、もしかしたらそこからインスリン投与が開始されるかもしれないとのことでした。

突然呼び出されたので、正直、とてもびっくりです。インスリンの投与!? インスリン注射ってこと? インスリン注射については全然調べてなかったので、かなり動揺しました。そんなのを入れないといけないほど、私は危険な状態なのか?と不安にもなりました。

栄養指導についての不安をぶつけてみた

栄養指導を受けた当日で、帰ってから少し調べだしたところだったので、不安に思っていることを先生に聞いてみることにしました。

栄養指導を受けたけれど、現在の食事から大きな改善点が見つけられなかったことを説明しました。これまでより、カロリーなどをしっかり把握して食事をしていくことにはなるものの、具体的な食事内容は、今までの内容で、特に問題がないように感じていることを伝えました。

また、指示された内容では、これまでよりも炭水化物の糖質を沢山摂取しないといけないようになっており、今までよりも沢山糖質をとるということは、血糖値上昇につながるのではないかと不安になっていることも伝えました。

すると先生は、栄養自体はしっかりと取ってもらいたいので、指導通りに食事をとってほしいとのことでした。そうなってくると、血糖値が上昇していくと思うので、そうなるとやはり、インスリン注射をしていくしかないかもしれないとのことでした。

私は、なんとかインスリン注射は避けたかったので、何か方法がないか聞いたのですが、現時点でまだ血糖を見ていないのでなんとも言えないと言われてしまい、それはそうだよね。。と思って、諦めました。何はともあれ、まずは血糖値を測定していく必要があるとのことでした。

血糖値測定とインスリン注射について調べる

先生からの電話の後、自分なりに血糖値測定や、インスリン注射について調べてみました。自分と同じような人いないかなと探してみたりもしました。

youtubeを見ると、妊娠糖尿病で血糖値測定している方や、インスリン注射をされている方もいらっしゃって、その方々の様子を拝見できて、とても参考になりました。ものすごく不安だったものから、少しホッとしたのを覚えています。こういう感じなのねと。

血糖値測定は、皆さん「ゴムでパチンとしたくらいの痛み」という感じで表現されることが多く、それくらいならなんとかなるかな。。。と痛みがとても苦手な私も心することができました。測定タイミングは人によって異なりましたが、朝起きてからと、食事の前に測定しているパターンが多かったようでした。ですが、1日2回だけの方もいました。不安もありましたが、もう測定することは確定しているので、頑張って受け入れようと自分の中で、頑張って消化していきました。

でも、やはり、インスリン注射についてはとても抵抗がありました。自分で注射を打つことがとても怖かったからです。そして、打つタイミングが食前のようだったので、外食などがしづらくなることもとても嫌だなと感じる理由でした。インスリンを打っている方のyoutubeはあまり多くなかったので、消化もしづらかったです。ブログなども探していろんな方のを読んでいました。なんとか避ける方法はないのかなと思いながら。

しかし、調べていくと、妊婦は薬が使えないので、対応できる策が食事療法か、インスリン注射しかないようでした。現状、食事での改善点がないのであれば、必然的にインスリン注射しかなくなっているようにも見えて、とても不安になりました。未知なるものは、とても怖いと思っていたのです。

血糖値測定の指導

血糖値測定の指導の日になりました。今回は、指導だけで受診はないそうで、お昼すぎの予約でした。すでに受付は終わっているようで、待合にはあまり人がいませんでした。割とすぐに呼ばれました。

指導は、糖尿内科の先生ではなく別の方でした。薬剤師さんなのかな…?

最初に、「先生に一日何回測定するように言われてますか?」と聞かれました。え?特に言われておらず…。言われてないことを伝えると、その指示に従って指導するので、そこは確認しないといけないと言われました。えええ? それは知らないよぉと思ったら、その場で先生に電話をしてくれました。すると、私の場合は、以下で指導されました。

  1. 朝起きてすぐ(朝食前)
  2. 朝食の2時間後
  3. 昼食の直前
  4. 昼食の2時間後
  5. 夕食の直前
  6. 夕食の2時間後
  7. 就寝前

…多くないですか? 

正直、こんなにやるとは思ってなかったので、少しびっくりしました。ただ、私が、夕食の2時間後に寝てしまうことも多かったので、その場合は、1回で両方確認したということになるので、だいたい毎日6回測定すれば良い感じになりました。

具体的な測定方法は、手の指に小さな穴を開けて、出血させ、その血を測定に吸い込ませて測る方法でした。おそらく、現在ある測定器はみんなこの形式のようです。

指に穴を開けるためのペンのような器具(穿刺器具)もあります。これに針を装着し、指に当ててボタンを押すと、バチッと音がして、離すと指から血がぷっくり出ているという感じでした。針の長さ?が数字で調節できたのですが、最初は「2」で指導されたのですが、痛かったので「1」で試したところ、「1」でも血が出たので、私は、「1」で行うようにしていました。

測定器の方も本体にセンサーを装着し、そこに血を乗せて測定するものでした。なので、毎回測定のたびに、針とセンサーを新しいものを装着して測定するというものでした。針もセンサーも使い捨てで、使ったものは医療廃棄物になるので、自宅では捨てられないそうです。ペットボトルなどに入れて、診察のときなどに持ってきて、専用のゴミ箱に入れてくださいといわれました。

ちなみに、測定器と針を刺すための穿刺器具は病院からの貸出で無料でしたが(セットになっていて入れ物付き)、針とセンサーは消耗品のため、購入が必要でした。私の病院の場合は、診察があったら窓口で必要な量をもらう仕組みでした。

また、血糖値を記録するノートも支給されました。このノートに記載していき、受診時に先生にみてもらって、治療方針を決めてもらうもののようです。ノートには、血糖値の他にも体重などを記録する欄があり、言われていないけど、そういうのも記録していくように指導される場合があるのかなと思いました。

始まった血糖値測定

さて、いよいよ帰宅してから、血糖値測定を開始します。

血糖値測定手順はとても簡単でした。

  1. しっかりと手を洗う。特に穴を開ける指はしっかりと。※外出先だったらアルコール消毒綿で拭く
  2. 穴を開ける指の水分を拭き取る。 
  3. 本体の電源を入れる(蓋をあけたら電源が入る仕組みだった)
  4. 本体にセンサーを取り付け、蓋を外す(蓋はまた使うので置いておく)
  5. 穿刺器具に針を取り付ける
  6. 針の数字をチェックし、指に当ててボタンを押す
  7. 血をセンサーに吸い込ませる→勝手に測定値がでる
  8. 指をしっかり抑えて止血する
  9. 針はそのまま、センサーは蓋をつけてペットボトルなどの容器に入れる

以上です。割りと簡単です。

穴を開けるときの痛みは、バチンと弾かれるような痛みがあります。穴があいたとは感じないですが、ゴムがバチンと当たるのに似ているという他の方々の表現がとてもピッタリだなと思います。私は痛いのが苦手なので、正直、毎回「痛いな」と思いながらやっていました。

ちなみに、私は、開ける場所にもよるのですが、しばらくジンジン痛むことも多かったです。痛い…と思っていました。血もしばらく抑えていないと出てくるので、それも面倒だなと思っていました。

そして、血糖値はノートにも記載していましが、食費管理表にも記録して残すようにしていました。

左側に項目を設け、血糖値が一覧でわかるようにしておきました。こうすることで、何をどれくらい食べたら、血糖値が上昇してしまうのかを把握できて便利です。

血糖値は「120」を超えないように

血糖値を測り始めたのですが、妊婦の場合、食後2時間後の血糖値が「120」を超えないようにする必要があるそうです。

通常、”糖尿病”と判断される場合は、食前(空腹時)の血糖値が「125」を超えていた場合だそうで、その場合は食後2時間後にはもっと大きな数値になっているそうです。(具体的な数値は言われなかったのでわからないですが…)しかし、妊婦の場合は、胎児への影響もあるため、最近は少し厳しくなってきており、食後2時間後の血糖値は「120」を下回るようにしておかないといけないそうです。ちなみに、食前の数値は、100未満が良いとのことでした。

私はというと…。上記の表は、血糖を測り始めた初日と二日目ですが、簡単に超えていました…。2日で3回も…。これでは、インスリン注射が避けられないかもしれない。なんとか食事だけで「120」を超えないようにすれば、注射は裂けられるかもという期待を込めて、血糖値を見ながら、今の食事でも120を超えないようにしていくよう努力することにしました。ここから、頑張って低糖質なご飯を目指すことになります。

さて、ここから毎日の血糖値測定が始まりました。今回の記事はここまで。次回は、血糖値測定を始めた1週間後の糖尿内科での受診とインスリン注射の開始についてです。 今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

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