出産日記~誘発分娩での出産が決まる~

私の出産は妊娠41週4日でした。

陣痛が全く来ず、結局41週1日での妊婦検診で、誘発分娩をしましょうということになり、翌日の41週2日から入院し、その2日後に出産をしました。

私にとっては、人生の中でもとても大変な出来事であり、正直とてもきつく辛い体験でもあったので、ぜひお話したいなと思い、記事にすることにしました。エピソードがいくつかあるので、何回かに分けて記載したいと思っています。よかったら最後までご覧いただけると嬉しいです。

今回は、誘発分娩が決定する妊婦健診の時のお話です。

妊娠36週1日 ハリ止めの薬の服用の終了

妊娠36週1日目で妊婦健診に行ってきました。

最初は、採尿してから、NST(ノンストレステスト)を実施しました。

NSTは、赤ちゃんの心音とお腹のハリをチェックするものです。お腹に機械のセンサーをつけてしばらく安静にしておき、赤ちゃんの心音を記録しながら(音がちゃんと聞こえる)、胎動もチェックします。ハリを測れるのもすごいです。赤ちゃんはだいたい20分サイクルで、起きたり寝ていたりを繰り返しているそうです。なので、NSTをも20分していたら、動いている時が確認できるようです。

私の赤ちゃんはとても元気にしていて、胎動があるときは心拍も上がって、とてもわかりやすい構図になっていました。夫も同席していたので、今動いた?と心拍があがったときに確認していました。こういう体験はなかなかできないので、楽しかったです。

もう36週なので、薬はやめましょうとのことでした。もし36週のうちにお腹がはったら、少し大人しくしているように言われました。37週になったら、そのままはっていれば陣痛が来るはずなので、そこで生まれると思いますとのことでした。万が一、36週中に陣痛が来ちゃったとしても、もう十分に育っているから、生まれてきても平気なので、もうここからは早く出せるように動いていきましょうとのことでした。

いよいよ出産がやってくるのかと気を引き締める気持ちになりました。でも同時に不安もありました。いつくるかわからないというのは、結構気持ち的に不安定になりがちなんだなと思いました。

この頃から、お腹がはったら「陣痛カウンター」をするようにしていました。最初は1日に数回しかはらないし、対してつける意味のない感じのカウンターでした。でも、”カウンターをつける”ということを習慣づけることで、いざという時にしっかり測れるかなと思ったので、やるようにしていました。たまに、これはいっかとつけないこともありましたが。

妊娠37週1日 初めての内心グリグリ

臨月に入ると、毎週妊婦健診があります。

妊娠37週1日目に妊婦健診に行ってきました。臨月になって初めての検診です。もういつ生まれても良い時期ということです。

ですが、お腹ははるものの、強くははらず、陣痛が来る気配は全くありませんでした。来そうにないな…と自分でも思いながら、診察に行きました。ちなみに、私の病院では、臨月に入ったら、毎回診察前にNSTを実施し、赤ちゃんの様子を確認します。今日も元気に動いており、心拍もとても速かったです。

診察では、赤ちゃんの心拍が少し速いのが気になると言われてしまい、1週間待たずにもう1回NSTだけやりにきてくださいと言われてしまいました。結果、大丈夫だったのですが、初めて「心配だな」と言われたので、少し不安になったのを覚えています。何事もなくてよかったです。

お腹のエコーでは、しっかりと赤ちゃんの顔が見えていました。先生は、顔が見えているということは、まだ降りてきていないということなので、まだ出てこなさそうですねとのことでした。

そして、噂に聞いていた「内心グリグリ」を初めて経験しました。正直に言います。めちゃくちゃ痛かったです…。先生が陣痛を促すために手を突っ込んでグリグリするのですが、どうやらこのときは、まだ子宮口がとても硬かったようで、先生の指がなかなか入らず、めちゃくちゃ力を入れてグリグリされました。

最初、うっかり「いっっっ!」と声をあげてしまいました。先生が「ごめんねー。痛いよねぇ。でもこれしないと陣痛が促せないんだよねぇ」と言われ、なんとか耐えました。涙が少し目に溜まっていました。痛くて。結構痛かったです。しかも長く感じました。たぶん、1分もやってなかったのだと思うのですが、痛いときはものすごく長く感じました。

終わったあと部屋から出たときには、痛かったので息が少しあがっていました。痛みに弱いので、内心グリグリすら、頑張らないと行けないことになりました。

妊娠38週1日 赤ちゃんが全然おりてきていないと言われる

全く状況に変化がないまま、38週を迎えました。

38週1日目にまた妊婦健診に行きました。NSTでも赤ちゃんはすこぶる元気にボコボコ動いていました。診察では、胎動はある?まぁ、あれだけ元気だったらあるよねと言われました。相当元気いっぱいなようです。嬉しかったです。

お腹のエコーを見る限り、またはっきりと赤ちゃんの顔が見えました。「これだけはっきり見えていると全然おりてきていないねぇ…」と先生がおっしゃっていました。

そして、やはり内心グリグリもありました。また痛い…。でも先生は「まだ固いね…」とおっしゃっていました。出産の兆候がみられないようでした。

先生からは、沢山動いてくださいと入れました。沢山歩いたりしてください。動き回ってくださいと言われました。

ということで、この日からは、毎日ウォーキングをするようになりました。ただ、ちょっと暑い時期だったので、基本家の中をぐるぐると音楽を聞きながら歩き回る感じで歩いていました。しっかりお腹ははるし、ちょっと痛いかんじもあったのですが、陣痛につながるかもと思いながら頑張って歩いていました。

また、家事も頑張ってやっていました。頑張るというのも変ですが、動き回ることで陣痛を促せるということもありましたし、出産したらしばらく家事をまともにできないと思っていたので、掃除や大きなものの洗濯などを事前にやっておこうという気持ちでやっていました。こちらもやはり動くとお腹ははるのですが、陣痛につながるような痛みの強いものは全くやってきませんでした。

妊娠39週1日 まだまだおりてこない…

妊娠39週1日に妊婦健診にいきました。

このときもNSTでは、赤ちゃんがとても元気で先生も安心していました。しかし、エコーでしーっかりと顔が写っています。先生も「まだまだだね…」とおっしゃっていました。

来週もこの状態だと、誘発分娩も考えなくてはいけなくなってしまうと言われました。とにかく沢山動いてくださいと言われました。スクワットもしてくださいと言われました。どれくらいスクワットをしたらいいか確認したら、「筋肉をつけてほしいわけではなくて、とにかく動いてほしいだけなので、ハァハァするほどやらなくていいけど、動いてほしいという感じ」と言われました。お家でのウォーキングもあまり負荷をかけず、ただてくてく歩くだけでいいのかなと思いました。

さて、恐れていた、内心グリグリは毎回あります。今回もあります。先生も産ませたいので、結構本気でやってきました。「ふぅーって息吐いて」と言われたので、そうしたのですが、あまりに痛くて途中からうめき声へと変貌しました。そして、最終的には「痛いぃ…!!」と声に出していました。先生も「ごめんねぇ」と言いながら、「でも刺激がしたい!」と一生懸命にやってくれていました。今回始めて子宮口に触れたそうです。頑張っていただき、ありがとうございます。という気持ちでした。痛かったけど。でも子宮口はまだ開いていないとのことでした。

このあたりから、もしかして、陣痛来なくて誘発になるのかなと少し考えるようになりました。ただ、まだ40週まで1週間あるし、初産は遅れやすいと聞くし、そのまま待ってても大丈夫かなと思っていました。

この日からは、ウォーキングの他、スクワットもするようになりました。元々筋トレでスクワットはよくやっていたので、youtubeの運動動画を見ながら、スクワットをやるようになりました。もちろん、動くとお腹ははるのですが、強くははらなかったです。

妊娠40週1日 ついに誘発分娩が濃厚に

頑張ってウォーキングやスクワットをしていたのですが、努力も虚しく、40週0日を普通に迎えてしまいました。いつ陣痛がきてもいいように身構えていたのですが、やってくる気配はありませんでした。

そして、妊娠40週1日に妊婦健診がありました。

まずはNSTをしました。この日は、赤ちゃんが寝ていたのようで、胎動も全く無いし、心拍は140台でずーっと変化ありませんでした。20分くらいして助産師さんが「動かない?」とやってきました。もう少し様子を見て、動かなければ、揺らして起きてもらおうかと話して、一度助産師さんは出ていきました。しばらく待っていたのですが、やはり動かないので、助産師さんが再びやってきて、お腹を揺らしたり、赤ちゃんの背中などをナデナデ触ったのですが、全く反応がありませんでした。助産師さんも少し困りながら、結局50分待って全く動かなかったのですが、「心音は元気だから大丈夫でしょう」ということでNSTが終わりました。すごく長かったです…。

診察では、お腹のハリはどう?と聞かれたのですが、いつも通りハリますが、それ以上強くなることはないです…とお答えしました。お腹のエコーを見ると、今日もばっちりお顔が見えていました。「ああ。。見えているねぇ。まだ降りてきていないね」と言われてしまいました。正直、全然進捗を感じず、このときは流石に私も少し焦っていました。

さて、内診ぐりぐりもちゃんとありました。やはり痛い…。前回よりは柔らかくなったようですが、それでも指1本やっと入るくらいとのことでした。まだ固いとのことでした。そして、毎回とても痛いです。

もう一度診察室に戻ると、前よりはよくなっているけど、まだ硬いですねと言われてしまいました。そして、来週また妊婦健診をしますが、40週を超えたので、今週もう1回NSTだけ実施しにきてくださいと言われました。赤ちゃんの様子を細かくチェックしておきたいそうなのです。

そして、いよいよ、誘発分娩の話がでました。来週の41週1日での診察時に検診してみて、出産が近くなさそうだったらその翌日から入院して誘発していきましょうとのことでした。

40週を超えると、胎盤の機能が低下してきてしまい、42週では著しく低下して、赤ちゃんに危険がおよんでしまうらしく、その前に出産したいとお話いただきました。なので、41週になっても生まれそうになければ、器具や薬を使って分娩を促していき、42週になる前に出しましょうと言われました。

とはいえ、まだ1週間あるので、その間に陣痛が来て、生まれてしまえばそれで良いと思うから、今まで通り、動いて陣痛を促してくださいとのことでした。

いよいよ、ラストが近づいてきました。もし自力での陣痛が来なかったとしても、41週のうちには必ず出産することは確実となりました。あと2週間もしないうちに、いよいよ出産かと思うと、ソワソワした気持ちが隠しきれませんでした。

おしるしがやってきた

診察が終わり、ご飯を食べてから帰宅してトイレにいってびっくりしました。

出血をしていたのです。生理4日目の終わりくらいの量の血がでていました。結構出ていのでびっくりしました。しかし、「おしるし」があるというのは調べて知っていたので、「これがおしるしなのかな」と思って、もしかして来週を待たずに出産が来るかも?と不安と緊張でドキドキしていました。

ちなみに、出血はここから数日続きました。でも量は、少し減って、生理5日目くらいのものが続いていました。

そして、この日から、今までははってもそこまでお腹が痛いとはならなかったのですが、下腹部がギューっと痛くなるようになりました。先生の刺激がきいているという感じでした。

妊娠40週4日に、NSTをしに病院に行った際、出血の話をしたところ、やはりおしるしだと教えてもらいました。本当におしるしだったのか、いよいよかととても思ったのを覚えています。

このときのNSTでは、お腹のハリと痛みを計測できました。いつものハリは、30~40くらいのものだったとわかりました。そして、今回は、50くらいまでハリがでました。自分では意識していなかったのですが、夫いわく、50のときはしかめっ面をしていたそうです。しかし、あとから考えると、50程度の痛みは、陣痛に比べたら、正直、全然楽な痛みでした。

41週1日 誘発分娩決定

41週1日になりました。残念ながら、陣痛はきませんでした。誘発分娩かなと思いながら、妊婦健診に向かいました。

最初は、NSTからです。このときは、よく動いてくれていました。夫が、「こんなに動くの?」とびっくりしていました。動くときは激しく、そして1時間ほど長く動くのが我が子の特徴でした。普通、20分間隔というのですが、我が子は1時間~1時間半間隔で、動いたり、動かなかったりを繰り返していました。NST中にしゃっくりをして、しゃっくりの雑音がNSTにも反映されているのも面白かったです。

そして、今回全然お腹がはらなかったのですが、助産師さんが、明日からの誘発分娩で痛いかも…と言っており、大変不安になりました。痛いのか…。と。

さて、いよいよ診察です。今日は、いつもの先生が緊急手術に入っていたため、別の先生に診てもらうことになりました。

まずはお腹のエコーから。赤ちゃんは先週よりは下の方にいるようでした。しかし、まだ骨盤に入っている感じではないので、まだかな~とおっしゃっていました。「よっぽどお腹の居心地がいいのかな」と言ってくれて、ちょっと嬉しかったです。いや、もう産まないといけないのですが、そういう風に言ってもらえるとちょっとホクホクした気持ちになりました。

そして内診グリグリも実施していただきました。いつもの先生は男性なのですが、今回の先生は女性だったためか、あまり痛くありませんでした。女性の先生も「私の指だとちょっと届かない。刺激したいけどできない…」とおっしゃっており、難しいものなのだなと感じました。

そして、残念ながら、子宮口はまだ1cmとのことでした。でも柔らかさはでてきているとのことでした。指で卵膜を剥がそうとしたけれど、赤ちゃんの頭が高くて指が届かなかったと言われ、先週は内診後に出血があったことを話すと、先週は少し卵膜をはがせたのだと思うとのことでした。

42週になる前に生みたいので、明日から入院し、誘発分娩することを提案されました。患者が拒否し、自然分娩を待つという選択肢もあるようでしたが、陣痛は自然にこなそうだったので、同意をして誘発分娩をしてもらうことにしました。

誘発分娩の流れは次のように説明されました。

まず入院をして、入院した当日に子宮口を広げる処置で、「ラミナリア」という海藻を入れるとの説明をされました。これは入れたあとに水分を含ませて膨らませ、子宮口を少し強引に広げますとのことでした。

入院翌日からは、促進剤の投与を開始するそうです。2,3日様子を見て、陣痛がもし来なければ、帝王切開で出産するとのことでした。

一応機材をいれるので、リスクがないわけではなく、経膣に傷がついたり、破水したりという問題や、まれに臍帯脱出を起こして緊急帝王切開になることもありますと説明されました。また、促進剤も頭痛や吐き気などの副作用がでる場合もあるとのことでした。陣痛もきたら痛みと気持ち悪さの両方と戦う必要があるかもしれないということを説明されました。

立会については、陣痛がすすんだら看護師さんが夫に連絡をしてくれて立ち会えるとのことでした。それまでの処置は、普通の入院になるので、夫は一緒にはいられないとのことでした。

そして、今日は入院前の検査をしてから帰ってくださいと言われ、採血、採尿、心電図、レントゲンをすることになりました。レントゲンは、赤ちゃんに影響はないのか聞いてみたら、ここまで育っていれば、数枚撮るくらいなら大丈夫ですとのことでした。

採血の際は、普通の採血の他、耳たぶに針を刺し、血が止まるまでの時間を計測するというのも実施しました。おそらく、出血時の止血までの時間を把握するためだと思います。

入院に向けて心の準備をする

夫とお昼を食べてから帰宅し、いよいよ明日から勝負だと緊張していました。もう明日までに陣痛が来るような気がしなかったので、明日以降に出産となると思っていました。

一番心配していたのは、誘発分娩って、薬をいれたらすぐに生まれるものだと思っていたのですが、2~3日様子をみるという点。そんなにかかる場合があるというの?と言う点です。陣痛も怖いので、あまり長時間戦いたくないと思っていました。

他の方のブログなどを読んで確かに、2日とか3日かかったというのは読んでいたのですが、私もそれくらいかかるのかもしれないと思うと、非常に不安になりました。特に、陣痛微弱であまり痛くない場合はいいのですが、陣痛がしっかりきているのに生まれないという状態が何時間も続くのは嫌だなーととても思いました。

ラミナリアも痛いという方と、そうでもないという方がいたので、私はどうだろうととても不安になっていました。助産師さんの言い分では、痛いということだったので、それも不安でした。

夫とも出産の立会こそできるものの、ラミナリアを入れるなどの入院時や出産後は退院まで会えないので、それもとても不安でした。コロナ禍で心細い状態で出産している人は沢山いましたが、一人で立ち向かう勇気をとてもすごいと感じました。私は立会だけでもさせてもらえるとのことで、本当によかったと心から病院の方針に感謝していました。

こうして、いよいよ出産に向けた入院が迫ってきました。続きは、次の記事で記載します。

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